嚥下障害

気管食道科について

気管食道専門医とは

気管や、食道などの病気に対して、専門的な知識と技術を持って適切な診療を行い、必要に応じて他の診療科との連携や紹介が的確に行える医師です。
耳鼻咽喉科や呼吸器・消化器外科とオーバーラップする疾患が多いですが、さらに高い専門性を持った診療を行っています。主な疾患や症状として、嚥下障害、誤嚥、せき、嗄声、胸やけ、異物、窒息、誤飲などがあります。

嚥下障害

食べ物がのみ込みにくくなったとの自覚(嚥下困難)や、食事の時のむせ(誤嚥)が現れます。声も嚥下機能の参考になります。嚥下困難の訴えがない場合もありますが、食事の状態で判断することもできます。固いもの、ぱさついたもの、まとまりのないもの、固形物と水物の混合したものは飲み込みにくい食べ物であり、食事に時間がかかるようになります。誤嚥の有無はのみ込んだあとの咳や、食後によく痰が出るなどからも判断できます。水を飲んだあとの痰が絡んだような声は、喉頭まで食べ物が侵入していることを示唆します。気道反射の低下している場合には、むせは認められず、さらに肺炎を起こしやすい状況になるので注意が必要です。なお、高齢者の嚥下(誤嚥)性肺炎は、発熱などの症状が軽度のこともあります。

誤嚥、異物による咳から
喘息、慢性気管支炎や長期間の喫煙医ともなうCOPDまでさまざまな原因があります。