耳鼻咽喉科

 「首のしこり」は放置せず早期発見・治療を

 

■ 首のしこりに気づいたら

首にできる「しこり」は、子どもから大人まで誰にでも起こる可能性があります。
特に数日たっても消えない・徐々に大きくなる・違和感があるといった場合は注意が必要です。

「たいしたことない」と見過ごさず、念のための受診が早期発見につながります。
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■ 首にしこりができやすい理由

  1. リンパ節が集中しているため
     風邪や感染症の影響で腫れやすく、「顎下」「耳のうしろ」「首の側面」など触れやすい部位にあります。
  2. 重要な臓器が集まっているため
     咽頭・喉頭、甲状腺、唾液腺、気管、食道などが集中しており、炎症や腫瘍が表面にしこりとして現れることがあります。
  3. 皮膚が薄く異常が目立ちやすい
     首は皮下組織が少なく、筋肉や血管・神経が近いため、わずかな腫れでも目に見えたり、触れてわかりやすくなります。

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首のしこりの4つの主な原因

① リンパ節腫脹(リンパせつしゅちょう)

  • 原因:風邪などの感染症や腫瘍
  • 急性の場合は痛みがあり、抗生剤で改善することも
  • 慢性化や悪性リンパ腫の場合は精査・治療が必要

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② 唾液腺腫瘍(だえきせんしゅよう)

  • 耳下腺、顎下腺、舌下腺にできる腫瘍
  • 良性でもゆっくり大きくなるため手術が必要なことも
  • 悪性は顔面神経まひ・痛みを伴い、放射線・抗がん剤治療が必要な場合もあります

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③ 頸部嚢胞(けいぶのうほう)

  • 体液がたまった袋状のしこり(正中嚢胞・側頸嚢胞など)
  • 吸引で小さくなっても根本治療は手術
  • 炎症を伴うと痛みや赤みが生じることも

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④ 甲状腺腫瘍(こうじょうせんしゅよう)

  • のどぼとけの下、気管の前にある甲状腺が腫れる
  • 嚥下にあわせて上下に動く硬いしこりが特徴
  • 良性の場合は経過観察が多く、悪性でも手術で治癒することが多いです

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■ 放置するとどうなる?

  • 良性でも徐々に大きくなり、神経や血管を圧迫することがあります
  • 悪性の場合は治療のタイミングを逃すと命にかかわることも
  • 感染症が原因なら、早期治療で速やかに改善することもあります

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■ まとめ

首のしこりは、さまざまな病気のサインかもしれません。
自己判断せず、耳鼻咽喉科での診察をおすすめします。

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相談はお気軽にどうぞ
「違和感がある」「大きくなってきた」「硬いしこりが触れる」
そんなときは、念のための受診

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