







嚥下障害とは?
嚥下障害(えんげしょうがい)とは、食べ物や飲み物、唾液などをうまく飲み込めなくなる状態をいいます。
食べたものが気管(呼吸の道)に入り、むせたり、咳き込んだり、最悪の場合は「誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)」を引き起こすこともあります。特に高齢の方では、命にかかわる重大な病気です。
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放置するとどうなる?
嚥下障害をそのままにしておくと…
- 誤嚥(ごえん):食べ物や唾液が気管に入り込んでしまう
- 誤嚥性肺炎:誤嚥が原因で肺に炎症が起こる
- 栄養不足・脱水・体重減少:しっかり食べられなくなることで起きる二次的な問題
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こんな初期症状ありませんか?
- 食事中に むせやすい
- 飲み込んだあとに 痰が絡む
- 声がガラガラ するようになった
これらはすべて、嚥下障害の初期サインです。早めのチェックが大切です!
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嚥下障害の主な原因と対策
■ 加齢による筋力低下
- 舌やのどの筋肉を鍛える体操(あいうべ体操、首のストレッチ など)
- 「パ・タ・カ・ラ」などの発音練習
- 水を使った嚥下訓練(専門的指導のもと)
継続することで、飲み込む力や咳の反射が改善され、誤嚥の予防につながります。
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■ 神経疾患(脳卒中、パーキンソン病 など)
- 言語聴覚士(ST)による嚥下訓練
- 管理栄養士による姿勢や食事形態の指導(ミキサー食や食べやすい工夫)
安心して食べるためには、専門的なケアが不可欠です。
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■ 手術や放射線治療後(頭頸部がんなど)
- 耳鼻咽喉科でのVE(嚥下内視鏡)やVF(嚥下造影検査)
- 医師のフォローアップのもと、必要に応じてリハビリや入院治療
原因をしっかり評価することが、適切な治療の第一歩です。
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当院の取り組み
当院では、嚥下障害に対する検査・治療・リハビリテーションを積極的に行っています。
- 嚥下内視鏡検査(VE)
- 嚥下訓練、管理栄養士による食事指導
- 誤嚥性肺炎の予防と再発防止の支援
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最後に
「歳のせいかな?」と思って放っておかず、
むせやすい・声が変わった・飲み込みづらいと感じたら、ぜひご相談ください。
早期発見で、命を守ることができます。