新型コロナウイルス感染に関して、高知県ではデルタ株が爆発的な感染の流行をおこしており、県独自の対応ステージも5段階で最も上の「非常事態」となっています。それに伴い9月3日まで不要不急の外出自粛や飲食店の営業時短が求められています。
デルタ株に関しては、国内新規感染者が1日2,5000人を超え、過去最多の新規感染者数を記録し、重症者の数も1,700人を超え連日最多を更新しています。デルタ株は従来株より感染力が強いだけでなく、重症化リスクも高いことが分かっています。
コロナ感染リスクは増していますが、基本的な手洗い、マスク、ソーシャルディスタンスの徹底は重要で、今まで以上に厳格に行うことが大切です。
また、今後新学期を迎え子供から大人への家族内感染も増加することが危惧されています。同居家族の健康にも目を配り、発熱や体調不良には十分注意しましょう。
新型コロナワクチンに関しては、高知市では20~30歳代は接種券がまだ送られていない状況ですが、8月中には配布される予定です。
やはり、感染リスク、重症化のリスクを下げるワクチンは副反応のリスクをはるかに上回るメリットがあるため、接種した方が良いでしょう。
第5波が何とか早くピークアウトするために、一人一人が大変な状況だと理解し、危険な行動をしない意識を持つことが非常に重要です。
文章監修 東 祐史(耳鼻咽喉科専門医・日本アレルギー学会専門医)